「すぐに病院受診を勧める緊急事態リスト 犬編」
「もう少し早ければ…」「このことに気づいていれば…」なんてタラレバは世の中にいっぱい。
では、これがご自身の愛犬で起きてしまったら、と思うとゾッとしますよね。
この記事では、救急医が「もう少し早く来てくれれば…」「なんで様子みちゃったのかな??」と本気で思う(思ってきた)病気について簡単に解説していきます。
参考になるとウレシイです。
ハァハァして元気がない。呼吸が荒い。苦しそう。たまに咳をしている。
これは呼吸器の病気で、非常に危険な状態である可能性が高いときのサインです。
絶対に見逃してはいけません。
歯ぐきや舌の色を確認してみてください。綺麗なピンク色でなければ直ぐの病院受診を勧めます。
もし万が一、様子を見る場合は30分だけ。30分経っても状況が変わらなければ、そこから改善する見込みは低いと思ってください。
病院に行って、大事でなければ安心できますし、残念ながら病気であれば治療に専念させてあげてくださいね。
急にキャンと鳴いてぐったりした。立ち上がれない。さっきまで元気でゴハンも完食して散歩にも行っていたのに…
何かしらのショック状態と思われます。
☑虚脱(ぐったり)している。
☑立てない。
☑伏せたまま。
☑頭を上げられない。
☑目がうつろ。
☑震えている。
☑ハァハァしている。
☑歯ぐきや舌の色が白くなってる。
☑口の中が冷たい。
☑足先が冷たい。
☑お腹が急に張ってきた。
☑吐きたそうにしているが吐けない。
これらの症状で、同時に当てはまる数が多ければ多いほど緊急事態の可能性が高まります。
すぐさま病院受診することを推奨します。
病態にもよりますが、1分でも1秒でも早く診断、処置をすることが救命につながることがあります。逆を言うと、病院受診が遅れることで後悔することにも繋がりますよ…
横たわって口から泡を出してガクガク震えている。手足が伸び切って、失禁している。
「全般発作」という状態が想定されます。
ポイント
・発作は、抱っこしようが、撫でようが、声をかけようが、何をしようが止められません。自然に止まるのを待つか、薬で止めてあげるかの2択です。
・目の前で始まった発作が「すぐに止まってくれる発作」なのか「薬を使わないと止まらない発作」なのかは誰にもわかりません。
大事なことは、
発作が始まったら、まずはご自身が冷静になってください。
どんな症状なのか、こころを落ち着かせながら様子をみつつ、すぐにでも病院に行ける心の準備と物理的な準備をしてください。
5分経っても止まらなければ病院へ行きましょう。
何だかわからないけど何か食べちゃった!〇〇を目の前で飲み込んだ!
いわゆる誤食ですね。
☑本当に食べたのか、誤認なのか。
☑いつ食べたのか(何時間前なのか、何分前なのか)
☑誰が食べたのか(容疑者が複数の場合)
☑どれくらい食べたのか(とっても大事!)
☑硬いものか、尖ったものか
☑溶けるものか、溶けないものか
☑金属か、否か(基本的に金属や骨以外はほとんどレントゲンに写りません)
☑中毒を起こしうるか
タバコ、キシリトール、チョコレート、ネギ、植物、人薬、薬剤などなど…
☑胃や腸に詰まる可能性があるか
おもちゃ、歯みがきシート、ジャーキー、種、ヒモ、ビニール、プラスチック…
一口に誤食と言っても、わたしたち獣医は常に色々なパターンを想定しているんです
対処法としては、
・経過観察
・催吐処置(吐かせる処置)
・内視鏡で探したり摘出したり押し込んだり
・手術(胃切開や腸切開)
いろいろやることのバリエーションがあります。
まずは、相談の電話を主治医の先生にしてみることをオススメします。もし、主治医の先生と連絡がつかない場合は救急病院へ相談してみてください。
まとめ
診察を受けるかどうかで困ったらまずは獣医に相談!受診すべきか悩むのであれば、何事も最悪の事態を想定して行動することを提案します。
結果、受診しないのであれば、いつも以上に良く様子を観察してくださいね。そして、問題が一晩明けても改善しないようであれば、朝一番で主治医の先生に診てもらってください。
因みにですが、動物の相談コールセンターや救急病院のスタッフは、総じて安易に安心させるようなことは言いませんので、悪しからず。
みなさまの参考になったらウレシイです。