猫のあれこれ 猫の飼い方

猫の問題行動 〜トイレ問題〜

皆さんが悩むあれ

猫との生活で多くの方が経験する悩み。
そう、トイレ問題。

今回は、猫のトイレトレーニングや不適切な排泄行動に関する一般的な悩みについて、
獣医師と飼い主さんの会話形式でご紹介します。

猫飼い初心者さんのお悩み ①

うちの子、トイレのしつけがうまくいかなくて…

それは大変ですね。ちなみにトイレの場所はどこにありますか?

リビングの隅です。

ちょっと人通りが多いかもね。もっと静かな場所に移してみてください。

わかりました。試してみます!


猫は静かな場所でないと安心してトイレを使えません。
人間だってそうですよね。

リビングの隅だと人の出入りが多く落ち着かないため、トイレを使いにくくなります。
静かな場所にトイレを移すことで、猫が安心して使えるようにしましょう。
できれば人間の生活導線(よく通るところ)以外の場所にトイレを設置してあげてください

猫飼い初心者さんのお悩み ②

さっきから何度もトイレを行ったり来たりしてるんです

おしっこは出てそうですか?

少しは出ているようなんですけど、量は少ないです。

何か生活環境で変わったことや、食事を変えたことがありましたか?

そういえば1か月前にドライフードを変更しました。

もしかしたら、それが原因かも。
おしっこの検査と膀胱のエコー検査をしてみましょう。


こういうやり取りは頻繁に起こります。

今回の原因の結論は「膀胱炎」です。

膀胱炎の特徴

頻尿(少量の尿を頻繁にする)
 残尿感があるので、実際は溜まっていないのに何度も頻回にトイレに行って出そうとする

血尿
 溜まってないけど絞り出そうとするから
 膀胱粘膜が物理的に傷ついているから

・排尿時の痛みや苦しみ
 トイレで鳴くことがある

・トイレ以外の場所での排尿

・尿の中に異常な臭いや分泌物が混ざる

猫の膀胱炎の種類とリスク
種類原因特徴
膀胱結石や結晶が原因ミネラルが結晶化して結石になる
物理的に膀胱の内側を傷つける
フードや水の変更に起因することが多い
尿に血が混じることがある
エコー検査で膀胱の内部がキラキラしている
細菌性膀胱炎膀胱内で細菌が増殖悪臭のある尿
発熱や体調不良の原因にもなる
特発性膀胱炎はっきりとした原因が分からない
上の2つ(膀胱結石や細菌尿)が否定されており、いわゆるストレスが疑われる場合
突然発症し、頻尿や血尿が見られることがある
オスとメスのリスクの違い
性別尿道閉塞のリスク特徴
オス猫高い尿道が細く、膀胱結石や尿道栓子(分泌物)が詰まりやすい
詰まってしまい、おしっこを出したくても出せない状況(完全尿道閉塞)になると非常に危険
メス猫極めて低い尿道が広いため、尿道閉塞はまず起こらない

※重要なポイント※
オス猫が、
何度もトイレを出入りしていて、
全く(ないしは数滴しか)出せておらず
時間の経過とともにぐったりしてきた
のであれば緊急事態なので、すぐに動物病院へ連れいってください!!

膀胱炎の早期発見と治療が大切です。
普段から猫のトイレ習慣を観察し、異常があればすぐに獣医師に相談しましょう。

フードや水を変えて数週間から数ヶ月以内に頻尿症状が出る場合、膀胱内に結晶(石のもと)や結石が出来ていることが多いので、フードや水の変更後は注意して見ておくことをオススメします。

ベテラン飼い主さんの悩み

うちの年寄り猫、最近トイレ失敗が多くて…

具体的にはどんな感じですか?

トイレの近くまで来るんですが、中に入らずに外で排泄しちゃうんです。

なるほど。年齢はいくつになりました?

15歳です。最近、高いところへ行かなくなってきました。

年齢と症状から、関節炎や運動機能の低下が考えられますね。
トイレに入る際、痛みがあるのかもしれません。

若い頃はトイレのトラブルが無かったのに、高齢になって急にトラブルが発生するケースもあります。

もしトイレの形状がフラットな平らの入口でないのであれば、関節炎や運動機能の低下によって、
トイレでおしっこをすること自体が困難になっているかもしれません。

まずは、トイレの形状を変えてみましょう
低めの入り口のものや、大きめのトイレに変更するのが良いです。

もし関節炎であった場合は、痛み止めの投薬も検討しなくてはなりません。
また、体重管理や適度な運動も場合によっては必要となるかもしれません。

痛み止めは長期的な使用を控えたい場合が多いです。
その場合は、関節の健康をサポートする成分入りの高齢猫用フードがおすすめです。
オメガ3脂肪酸のサプリメントも効果があります。

いずれにしても、高齢の猫であれば定期的な検診が大切ですので、
気になる症状の変化があればすぐに相談してくださいね。

まとめ

猫のトイレ問題、悩んでいませんか?
初心者さんも、ベテランさんも、気になることがあればすぐに獣医師に相談しましょう。

単なるしつけの問題か、健康上の問題か、専門家の目で見極めることが大切です。
あなたの疑問、どんな些細なことでも気軽に話してみてください。
日常の何気ない会話の一部から、病気の診断や解決方法に繋がるケースがたくさんあります!

一緒に解決していきましょう!

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