犬の飼い方

初めての子犬との生活:知っておきたい基本の「キ」

はじめに

新しい子犬を家に迎えることは、人生の中でも非常にワクワクする体験のひとつですね。一方で、子犬が安全に過ごせる環境を整える責任も生まれます。

子犬は世界を知るためにあらゆるものを口に運び、好奇心から有害なものであっても誤って口にしてしまう危険があります。また、階段から転げ落ちたり鋭利なものでケガをするリスクも心配です。このような危険から子犬を守るため、リビングからキッチン、お風呂場、庭に至るまで、子犬の行く手を見直し、環境作りを怠らないことが大切です。

この記事では、初めての子犬との生活で気をつけたい基本の「キ」をご紹介します。

リビングの安全対策

新しい子犬の安全を確保するための基本的な対策を紹介していきます。

安全な寝る場所と遊び場の確保

子犬にとって新しい生活の始まり。新しい家は初めての環境であり、右も左も分かりません。まずは子犬が安心して過ごせるスペースを教えてあげることが何よりも重要です。また、そことは別に、遊び場も決めておきましょう。

家に来てまだ馴れていないうちは行動範囲を限定しておくことを推奨します。生活のペースが決まってきたら、次第に行動範囲を広げていってみてください。

フローリング対策

体の使い方を心得ていない子犬にとって、滑りやすい床は怪我の原因になります。カーペットや滑りにくいマットを敷くことをお勧めします。

階段や段差

思わぬ転落事故やケガは突然訪れます。侵入防止ゲートの設置や、段差があればスロープや階段をつけるなどして対策しましょう。

食べ物など

子犬は甘い匂いや美味しそうな匂いにつられ、何でもかんでも口にします。もちろん無味無臭なものですら。それらの中には中毒症状を引き起こしたりするものもあるので、子犬が届かないところに、しっかり鍵や蓋をして保管しましょう。

もし、どんなものが中毒を引き起こすかわからなければ、こちらの記事を参照してください!とても参考になると思いますよ。

電気コード

電気コードは必要に応じて抜いたり、カバーで保護したりして、子犬が噛んだり触ったりすることがないようにしましょう。多くはないですが、感電しないとも限りません。

家具の保護

家具の角や縁には、保護カバーをつけたり、クッション性のある物で覆うなどの対策が必要です。

小さな小物の管理

おもちゃやジュエリーなど小さな物品は、子犬が誤って飲み込まないように手の届かない場所に保管しましょう!子犬の誤食は非常に多く、吐かせる処置(催吐処置)、内視鏡での摘出(麻酔必要)、手術での摘出など行わないといけないことが多々あります。


キッチンとお風呂場の安全対策

キッチンとお風呂場は、子犬にとって危険が潜む場所です。台所用の洗剤や洗濯洗剤などの化学物質、ゴミの中の食べ残しや鋭利な物、浴室の排水口など、気をつけるポイントが多数あります。このエリアでは特に細心の注意を払い、子犬の行動範囲内にある危険要因を一つ一つチェックし、適切な対策を講じることが重要です。

キッチンの安全対策

子犬を迎えた初期のころは、なるべく子犬を遠ざけ、倒れやすいものや落ちやすいもの、ナイフなどの鋭利なものは使った後すぐに片付けましょう。
ゴミ箱は子犬よりも高く、倒れにくく、蓋がついて中身をいたずらできないように対策しましょう。

お風呂場(脱衣所)の安全対策

洗濯物はかごの内にしっかり入れ、かごは転落しないように対策を。
洗剤や柔軟剤、掃除道具も確実に収納し、舐めたりかじられたりできないようにしましょう。
同様に、化粧品や整髪料なども子犬の手が届かない高い場所に置きましょう。
脱衣所に落ちた髪の毛やゴミはこまめに片付けるのも忘れないでくださいね。

庭の安全対策

庭も子犬にとって安全な場所であることが重要です。

脱走対策

子犬が逃げ出したりしないように、壁やフェンスの亀裂や抜け穴を点検し、補修をしてください。
段差があれば、転落しないように対策を講じてください。

有害植物

有毒な植物は子犬の手の届かない場所に移動させましょう。
中毒のリスクが高い植物は事前に取り除いてください。
除草剤や殺虫剤の使用後は子犬を遠ざけましょう。

その他

小石やガラス片、小枝などは可能な限り除去しましょう(怪我や誤食のリスクがあります)。
倒れかかった木、壊れかけている物置などは適切に管理してください。

まとめ

子犬にとって家が安全な場所であることは、健やかに成長するために非常に重要です。
基本の「キ」とは言え、思いのほかヒントになる項目がたくさんあったのではないでしょうか?
これらを実践して、子犬が安全に過ごせる環境を整えましょう。

初めての子犬との生活、不安もあるでしょうが、今日のアドバイスがあなたの助けになれば幸いです。

-犬の飼い方